未経験から事務職で働くことは可能!希望職種で働くステップを解説
事務職は身体的な負担が少なく、ライフワークバランスの取りやすい職種として人気です。
そのため、希望に合う求人情報を見つけても競争率が高く、未経験者は採用されにくい面があります。
事務職で働きたいと思っていても、競争率の高さから諦めてしまう人も多いでしょう。
しかし、どの職種であれ、誰もが最初は未経験であると考えると、未経験から事務職への転職は不可能と言い切れません。
適切なステップを踏めば、未経験から事務職で働くことも十分可能です。
今回は、未経験から事務職で働く場合のステップについて解説していきます。
未経験からでも働ける事務職の求人はある
求人情報を見ていると、どの職種も経験者が優遇される傾向です。
とはいえ、未経験でも応募可能な求人はあるため、経験がないことを理由に諦める必要はありません。
専門の知識やスキルがいらない事務系の仕事ならば、未経験からでも働きやすいでしょう。
ただし、未経験でも採用の可能性がある事務職の求人も競争率は高く、簡単に採用されないこともあります。
なかなか希望する条件で事務職に就けないなら、スキルアップも考えましょう。
競争率は高くなりがち
未経験で働ける事務職の求人があっても、競争倍率は高くなりがちです。
条件面で妥協せざるを得ないケースもあるため、未経験から事務職で働くのであれば、こだわり過ぎないことも求められます。
また、履歴書や面接でのアピールも重要です。
事務職が未経験であっても、これまでの経験から活かせる部分があれば、積極的にアピールしましょう。
経験やスキルを身につけて希望職種に就く
事務職の中にも専門知識やスキルが必要な分野と、そうでない分野が存在しています。
専門知識が必要な事務職のほうが、好条件で働けるでしょう。
しかし、未経験から事務職に就く場合、最初から専門性を求められる仕事で採用されるのは容易でありません。
事務職が未経験の場合、専門知識やスキルがなくても採用されやすい仕事からスタートし、経験を積んでからより専門性の高い部署への異動や転職を狙いましょう。
十数年にわたって事務職を経験してきた事務タヌキですが、新卒採用時から事務系の仕事をしていたわけではありません。
当時は就職氷河期だったこともあり、就職に強い分野の学部・学科でなかった事務タヌキが応募できる求人は限られていました。
辛うじて1社に採用されたのですが、そこはサービス業で接客のお仕事。
シフト勤務に昼夜逆転もありで、大変でした。
転職を考えてアクションを起こし、体の負担が少ない事務系の仕事を探したんですが「それまで接客業やってた人が、事務の仕事なんてできるの?」という反応をされることもあり……。
スクールで資格を取り、小さな会社の事務員になる道がようやく開けたという経緯があります。
事務職が対応する仕事内容
事務の仕事といっても、会社や部署ごとに対応する業務はさまざまです。
正社員なのか、派遣やアルバイトなのかで、担当業務が変わるケースもあるでしょう。
事務職が対応する仕事は一括りに説明できませんが、代表的な業務は以下の通りです。
- データ入力
- 書類作成
- ファイリング
- 電話・来客対応
- 備品補充
- 会議室や社用車、貸し出し備品の予約管理
- 書類の受け渡し窓口・取りまとめ
これらの業務に携わるうえで重要なスキルがあると、未経験から事務職で働く場合も有利になるでしょう。
事務職の経験はなくても、過去に関連する業務を担当していたならアピール材料にできます。
事務職に求められるスキル
事務職が対応する仕事内容から、求められるスキルも挙げておきます。
パソコンスキル
多くの仕事でパソコンを利用しており、事務職が対応するデータ入力や書類作成ではパソコンスキルが必須です。
WordやExcelの基本操作はできて当たり前。
会社や部署によっては、プレゼン資料の作成にPowerPointやそれに準ずるソフトの操作スキルが必要なケースもあるでしょう。
ほかにも各種専用ソフトを利用して情報を管理したり、書類を電子化していたりします。
事務職で働くならば基本的なパソコンの操作スキルは不可欠であり、必要に応じて専用ソフトの操作も覚えなければなりません。
コミュニケーション能力
事務職の仕事には、接客したり、外部と交渉したりといった業務はないイメージです。
しかし、内部との対話が必要なシーンは多く、スムーズに業務を進めるにはコミュニケーション能力が欠かせません。
初対面の人とすぐに打ち解けたり、気難しい性格の相手を説得したりするほどのコミュニケーションは不要ですが、適切な報・連・相は必要です。
電話対応や来客対応を行う可能性のある事務職ならば、外部の相手と接する機会もあります。
言葉づかいや接遇マナーを含めたコミュニケーション能力が求められます。
業務の正確性
事務職が大きな責任を負うことは少ないですが、対応業務への正確性は重要です。
- 依頼したデータ入力に間違いが多い
- 作成した書類に誤字が目立つ
- 指定された方法でファイリングされていない
以上のような業務の正確性を欠くところがあると、周りの仕事を増やしてしまい、信用をなくします。
単純な業務であっても責任を持ち、正確に遂行する必要があります。
未経験から事務職に就くための5つのステップ
事務職の仕事内容と必要なスキルを踏まえて、未経験から事務職に就くためのステップを具体的に解説します。
状況によっては順序が入れ替わることもあるかもしれませんが、未経験から事務職を目指す際の参考にしてください。
ステップ1:自己分析する
未経験職種に就くならば、まず自己分析を行いましょう。
経験のない分野へ挑戦するにあたり、自身の強みやアピールポイントを明確にしておくことは大切です。
「頑張ります」「やる気はあります」だけでは、いまひとつ魅力が伝わりません。
「過去の○○の経験は事務職でも活かせると考えています」「××を評価され、事務の仕事にも適性があると感じています」と、具体的に伝えられたほうが効果的です。
自己分析によって自身のスキルや経験を棚卸しし、強みを伝えられるようにしましょう。
ステップ2:必要なスキルを習得する
事務職で必須となる、パソコン操作をマスターしておくと、未経験でもアピール材料にできます。
スキルに不安があるなら学習し、アピール材料を増やすと効果的です。
Word・Excelの基礎操作やショートカットキーの活用、ブラインドタッチなどを習得しましょう。
自宅にパソコンがあるなら、無料で視聴できる動画教材や初心者向けのテキストを購入して、独学で学ぶのもおすすめです。
スペックや最新モデルにこだわらなければ、5万円以内で中古パソコンを購入できるため、スクールに通うよりも費用を抑えられます。
有料のスクールに通ってスキルアップを目指すなら、習得したい内容が学べる講座かを確認しましょう。
初歩的な内容から学びたいのか、基礎は身についているので応用的な部分を学びたいのかでも、適した講座は変わります。
ステップ3:未経験OKの求人を探す
自己分析や採用で有利なスキルを身につけたなら、未経験でも働ける事務職の求人を探して、応募しましょう。
「事務職 未経験」「事務 未経験歓迎」などのキーワードを組み合わせて、求人情報を検索します。
転職エージェントを利用する際は、事務職は未経験だが事務職を希望していることを伝えましょう。
未経験でも自分のスキルが事務の仕事に活かせると伝えられれば効果的です。
また、経験者を優遇する求人だからたといって、未経験を理由に諦める必要はありません。
もし、前職と関連のある業界ならば、職種が変わっても経験を活かせるケースはあります。
なぜ事務職で働きたいかを明確にし、知識や経験を活かせると伝えましょう。
場合によっては、雇用形態にこだわらないことも必要です。
未経験でも事務職に就きやすい派遣社員から事務のキャリアを積み、経験を積んでキャリアアップする方法もあります。
ステップ4:履歴書・職務経歴書を作成する
応募したい求人情報が見つかったら、履歴書や職務経歴書を作成して応募しましょう。
転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書の作成アドバイス、添削をしてくれるところもあります。
未経験職への挑戦ということで、履歴書・職務経歴書の作成に不安があるなら、こうしたサービスを積極的に活用しましょう。
ステップ5:面接対策をする
履歴書・職務経歴書の作成とともに実施したいのが面接対策です。
書類審査後に面接というケースもあれば、面接時に履歴書・職務経歴書を提出というケースもあるでしょう。
基本的な面接対策はもちろん、以下の事柄についても考えをまとめ、答えられるよう準備する必要があります。
- 未経験なのになぜ事務職で働きたいのか
- 経歴やスキルを事務職でどのように活かせるか
転職エージェントでは履歴書・職務経歴書の添削とともに、面接対策も実施している場合があります。
面接が不安なら、こうしたサービスを利用するのもおすすめです。
まとめ
事務職は人気の高い職種であるため、未経験から事務職への転職は難しい一面もあります。
しかし、しっかり対策したうえで、未経験でも応募できる求人を探して挑戦すれば、採用の可能性はあるため、諦める必要はありません。
誰しも、最初は未経験です。
必要なステップを踏んでアプローチすれば、希望する条件で働けるチャンスに巡り会えます。
未経験から事務職に就きたいと考えるなら、パソコンスキルやコミュニケーション、業務の正確性などを身につけましょう。
最初から条件にこだわり過ぎず、未経験でも働きやすい派遣社員から事務のキャリアをスタートさせるのも方法の一つです。

事務歴十数年のたぬきです。
就職氷河期で苦しみ、合わない仕事に疲れ、転職して事務職に就くも会社倒産。再就職先がブラック体質で心を病み……持ち直して事務の派遣で仕事に復帰したのち直接雇用となるも、仕事量と給与のバランスに納得できず、組織に属することを諦めました。
現在、フリーライターとして死なない程度に生きてます。
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